通訳のスキル16 その4 - 単語を探す

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通訳工場のコビトさん4人目 - 単語を探す

基本情報(イラスト化当時のものです)

担当:頭の中の辞書で単語を探す

性格:ガリ勉強

表情:焦り(冷や汗)

アイテム:辞書、ビン底眼鏡

 

 こんにちは、東京在住英語同時通訳者の山下恵理香です。Skypeでオンライン英語指導オンライン通訳訓練講座も提供しています。 

 

 話を聞いて理解して覚えたら、次は必要な単語、表現、関連知識を探します。名付けて「探し屋三姉妹」。その名の通りこの3つは並行して行うものですが、それぞれ性格が異なるので分けて説明して行きます。

 

 まずは三姉妹の一人目。単語を探す、語彙担当のコビトさん。

 

 辞書を片手にそれぞれの言葉の対訳に最も適した単語を探し、選びます。通訳の使う「対訳」とは必ずしも辞書通りではありません。辞書通りに単語を置き換えると不自然な訳になってしまうこともよくあります。とは言えあまり自然さを重視して意訳をしすぎると元のメッセージを崩してしまう恐れもあるので、そこはバランス感覚が大切です。辞書にとらわれすぎず、意味に偏りすぎず、それぞれを丁度よく両立できる単語を探す役。それがこのコビトさんです。

 

 そしてここで最も重要なのは、どれだけの語彙が備わっているか。当然ならが語彙が豊富であればあるほど選択肢は広がり、より高い精度で単語を選ぶことができます。このコビトさんが「ガリ勉」で「ビン底眼鏡」で「冷や汗」なのは、当時の私がここに最も苦労していたことを意味しています。

 

 私が通訳訓練を始めたのは20代前半の頃。クラスの中では一番年下でした。クラスメイトのほとんどは30代以上で、40代、50代の方もいらっしゃいました。人生経験、知識量、語彙の量において私と彼女たちとの差はあまりに大きく、毎回の授業のすべてのクラスメイトのパフォーマンスが勉強でした。人生経験と知識はすぐにどうにかなるものではありませんが、語彙はある程度努力で増やせます。優秀なクラスメイト達のパフォーマンスや先生のコメントから語彙を盗むことで、毎回新しい単語を頭の辞書に書き加えて行きました。なのでイラスト化をした当時、このコビトさんは毎日机にかじりつくように勉強をしていたのです。

 

 今なら少しは眼鏡を薄いものにしてもいいかもしれませんが、その姿勢は変わりません。知らない単語があれば調べて覚え、新しい分野の仕事では新しい専門用語を覚えます。内容によっては相変わらずビン底眼鏡です(笑)

 

 つくづく、勉強に終わりはありません。

 

 

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About Erika:

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:東京

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行