通訳のスキル16 その13 - パニック

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通訳工場のコビトさん13人目 - パニック

基本情報

担当:パニック

性格:気弱

表情:泣き顔

アイテム:涙

 

 こんにちは、東京在住英語同時通訳者の山下恵理香です。Skypeでオンライン英語指導オンライン通訳訓練講座も提供しています。

 

 風変りなコビトさんの2人目は、パニック担当。

 

 何やら白雪姫のコビトさんの名前みたいですね(笑)わざわざパニックを起こすコビトさんがいるのかと、不思議に思われるかもしれません。実はそうではないのです。彼女はパニックを「起こす」コビトさんではなく、パニックを「引き受ける」コビトさんです。

 

 これまで説明をしてきたてんやわんやの通訳工場。大勢のコビトさんがほぼ同時に異なる仕事をしているのですから、ちょっとしたことでパニックになる可能性大です。

 

 理解しようとして理解しきれなかった、単語を探そうとしてど忘れした、積木が散らかって文章の組み立てがうまくいかない...等々、パニックを引き起こす要因を挙げたらきりがありません。実際、パニックは常に起きているのです。ただし、誰かがパニックを起こして仕事ができなくなれば、それは全体に影響します。流れ作業の工場を、誰か一人のパニックで止めるわけにはいきません。

 

 そんな時、代わりにパニックを引き受けるのが彼女です。通訳工場内のどこかで起きたパニックをパニックの部分だけ切り離し、彼女に預けるのです。

  

 そんな器用なことができるものかと思われますか?それができてしまうんですよね。自分でも不思議です。ちなみにこれができるのは通訳工場内のみで、日常生活でパニックを起こすとパニックのままです(笑)

 

 いつもひたすら泣いていなければならない彼女ですので、とても損な役回りかもしれません。しかし極度の緊張状態で仕事をする他のコビトさんたちとどちらが良いかと言うと、難しいところです。彼女は自分の感情に素直に行動できる、特殊な存在ですから。

 

 ただ正直なところ、できればいない方が良いコビトさんです。パニックなど起こさずに、常に冷静でいられるに越したことはありません。しかしながらその境地に達するには、まだまだ時間がかかりそうです。彼女がいなくなる日が来るのかどうか、あまり自信はありません(笑)

 

 少なくとも今は彼女がいてくれるからこそ、工場内のコビトさんたちは常に冷静に仕事ができるのです。

 

 いつも泣かせてばかりでごめんなさい。

 

 

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About Erika:

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:東京

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行