英文法に「なぜ」は必要か?

 こんにちは、東京在住英語同時通訳者の山下恵理香です。Skypeでオンライン英語指導オンライン通訳訓練講座も提供しています。 

 

 突然ですが、この度TOEIC講師の田村恵理子さんよりご依頼をいただき、仕事と英語学習についてインタビューを受けることになりました。実際にインタビューを受けるのはまだ先になりますが、今から何を話そうかとあれこれ考えてとても楽しみです。

田村さんのブログはこちらです。特に私のインタビューも掲載される予定の「英語学習法:100人の英語ストーリー」では英語に関わる様々な方の背景や英語学習法が紹介されていて、お薦めです。

 

 さてそれでは、今日の記事のお題です。

 

 これまでも何度もこのブログで公言している通り、私は中学英語信仰者です。自分の英語学習成功体験に基づき、中学英語こそ英語を学ぶ上で最も重要であると考えており、中でも中学英語の文法は英語学習の基礎として何が何でも必要なものだと考えています。今回はその文法を教える中で生徒さんからよく出てくる「なぜこうなるのか?」という質問について考えたいと思います。 

 

 結論から言うと、文法事項に関する「なぜ?」はナンセンスです。それ以上分解しきれない文法事項、例えばなぜIの現在形のbe動詞がisではなくamなのか、また私が中学生の頃にした質問を紹介しますと、なぜaren’t、isn’tなのにamn’tはダメなのか等、「なぜ」と聞かれても「これが決まりだから」としか答えられない文法事項に「なぜ」と質問してそこで悩み躓くのは時間と労力の無駄以外の何物でもありません。

 

 小学校の頃に通った英語塾が縁で中・高と家庭教師に来てもらっていた私の最初の英語の師が文法を教える際の口癖は、「何でって言うな」でした。

 

 「そうやって丸暗記を押し付けるばかりだから日本の英語教育はダメなんだ」という声も聞こえてきますが、彼女は幼少期から10年以上アメリカで育った帰国子女です。日本での英語教育を受ける前に感覚的に英語ができるようになっていた方です。いわゆる「日本の英語教育者」とは背景が異なる彼女でさえも、「英語に“なぜ”は邪魔にしかならないからそのまま覚えなさい」という教育方針でした。

 

 文法とは、その言語を使用する際のルールです。つまり文法に「なぜ」と疑問を持つのは、例えば将棋で「なぜ歩は後ろに下がっちゃいけないの?」とか、ツムツムで「なぜ3つ繋げないと消えないの?」と質問しているのと同じことです。

 

 ゲームをするためにルールを覚える時、ひとつひとつの決まりに「なぜこうなの?なぜこうしてはいけないの?」と言いながら覚えることはないはずです。そのルールを覚えて使えるようにならない限り、相手や仲間と一緒にゲームを楽しむことができないからです。断片的なルールだけ見て分かった気になって、自分勝手な解釈で無秩序にゲームを進めては、ゲームは成立しません。

 

 英文法も同じです。英語が言語であり、会話をする相手がいたり読み解きたい文章があるからには、まずはそのルールである文法を理解する必要があります。ルールを無視して勝手な順番で単語を並べては誤解を招くこともあれば伝わらないこともありますし、ルールが分からないのに文章を読もうとすれば大切なことを見落とすこともあります。そしてそのルールはゲームを始める時と同様に、いちいち「なぜ」と立ち止まることなく、「これが決まりだから」と丸呑みしてしまうのが一番効率的なのです。

 

 と言うことで今日の結論。

 

 英語の文法は「何でって言わずに」一気に覚える!

 

 文法から始めることは一見遠回りに見えるかもしれませんが、急がば回れ。これぞ短期間で英語力を上げる近道なのです。

 

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【About Erika】

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:東京

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

趣味:料理、お菓子作り、食器屋巡り

楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行