本当に使える英語を身に付けるために(中学校での講演より)

 先月母校の中学校にて全校生徒を前に講演をする機会をいただきました。講演の内容については冒頭の動画を見てもらうとして、今回はこの講演に至るまでの経緯や私の感じたことを書きたいと思います。

 

 このブログや自著にも繰り返し書いている通り、英語学習において私が最も大切にしているのが中学校で習う英語です。これは通訳者として仕事をしている今でも変わることのない私の信念です。

 

 その信念のもと昨年の5月に出版したのが自著『初心者のための英語学習ガイド』です。この本を書きあげた時、ぜひ一冊母校の中学校に贈りたいと思いました。私の英語の基礎を育ててくれた、私の英語人生にとって欠かすことのできない場所に感謝の気持ちを贈りたかったのと、「日本人が英語ができないのは英語教育のせいだ」と悪者にされてばかりの英語教育こそ一番大切で最も実用的だと主張する「通訳者」がいることを知って欲しかったからです。

 

 手紙と名刺を同封して本を贈った数日後に現在の校長先生から電話をいただきました。その電話で「学校へ来て子供たちに話をしてくれませんか」と依頼を受け、講演に伺うことが決まりました。

 

 常日頃からブログやSNSで中学校の英語教育の実用性を訴え、また自分が中学生だった当時の勉強の時間を今でも大切な柱だと考えている私にとって、今まさにその最も大切な教育を受けている中学生を相手に話ができることは、とてもありがたい機会でした。

 

 しかしながら嬉しいのと同じだけ、プレッシャーもありました。多忙な中学校の時間割の中から貴重な1時間をいただくのですから、その価値に見合う話をしなければなりません。

 

 講演で話す内容は大筋は割とすぐ決まったものの、細かい手直しはかなり直前までやりました。目の前の中学生にどんな話をどんな順番でどんな言葉を使ってすれば伝えたいことが一番伝わるのか、そこをとことん意識して内容を練り上げました。できるだけ説教臭くならないように、でも勉強の大切さを伝えられるように...通訳ともレッスンとも違う難しさでした。まあ結局、「勉強が大事、勉強しましょう、勉強しようね」という内容だったのですが...笑。

 

 講演から数日後、学校から講演に対する生徒の感想文が送られて来ました。みんなそれぞれに私の話を受け止めてくれていて、読みながらジーンとしてしまいました。特に、「英語を学ぶメリットが分かりました」「今日から教科書の音読をやってみます」「努力の大切さを学びました」というコメントを多く貰えたことが、今回一番嬉しい収穫でした。

 

 いつまでも若いつもりでいましたが、私も先日34才になりました。今の中学生と私とは20才の年齢差があります。彼らが生きて行くのは今私が生きているのよりも20年先の未来の社会なのだということを考えると、彼らは私たちの世代よりもずっと「英語のスキルはあって当たり前」の社会を生きて行く子供たちです。そんな未来を生きて行く彼らに今一番伝えるべきことを詰め込んだ講演ができたと思います。

 

 自分で動画を見返してみて改善点を挙げるなら、少し早口だったことです。緊張からか気分がのっていたいたからか、いつもより話すテンポが速く、少し聞き取りづらかったかなと反省しました。

 

 英語学習において一番大切な時期にいる中学生に直接語りかける機会をくださった校長先生と庵原中学校の皆様に心より感謝申し上げます。今後も機会があれば母校のみならず様々な場所で、中学英語の重要性の認識を広げる活動をして行きたいと思います。

 

 最後に、講演の締めに使った言葉を載せて終わりにしたいと思います。

 

「大人になって勉強し直さなきゃならなかった時に。これだけ覚えておいてください。今日何の話忘れてもいいから、どこを忘れてもいいから、ここだけ覚えておいてください。大人になって英語の学び直しが必要になったら。”1週間でペラペラ”とか“これだけやれば大丈夫”そんな魔法の方法はありません。そんな甘い言葉に惑わされないで、中学校の英語の教科書に戻ってきてください。この3冊をしっかり復習すること。音読して、やり直すこと。これが、使える英語への一番の近道です。」

 

 

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【About Erika】

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:東京

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

趣味:料理、お菓子作り、食器屋巡り

楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行