おっさんずラブと年の差婚の私たち

 こんにちは、東京在住英語同時通訳者の山下えりかです。Skypeでオンライン英語指導オンライン通訳訓練講座も提供しています。 

 

 本日12月10日は、私と主人の結婚記念日です。今日で5周年となりました。年に1度の特別な日ですし5年という節目なので、今日は英語でも通訳でもなく、愛について語りたいと思います。少しノロケも入りますがご容赦ください(笑)。

 

山下えりか 通訳になる ブログ 31

 

 今日この日にこの記事を公開しようと思ったのは、今年大ヒットしたドラマ「おっさんずラブ」を観たことがきっかけでした。男性同士の純愛をテーマにしたドラマという多少のとっつきにくさを感じさせる内容でありながら、観てみると作中の登場人物のみんながみんな人を愛することや身近な人を大切にすることに真っ直ぐで一生懸命で、とても切なく温かい気持ちになりました。(ケーキの写真のハートエフェクトはおっさんずラブの演出を真似てみました、笑。)

 

 私はドラマや映画は特定の登場人物に感情移入して観ることが多いのですが、「おっさんずラブ」では複数のキャラクターにぞれぞれに深く感情移入しました。

 

 まず主人公のはるたんこと春田君。同性である牧君からのアプローチに全力で戸惑いながらも「一緒にいたい」という気持ちだけで突っ走るところに好感&共感。また黒澤部長の恋する乙女モードにはついていけなくても、それだけで部長を全否定することなく、上司として一人の人間として彼を心から尊敬し憧れの気持ちを持ち続ける姿勢はとても素敵です。

 

 牧君。傷つきたくないと思いながらも気持ちを抑えきれずにいつも直球勝負で想いを伝えるところに共感。主人と付き合い始めた頃の自分と重なりました(笑)。はるたんの一言ひとことに一喜一憂するその表情がとってもキュートです。

 

 黒澤部長。はるたんへの想いと言うよりは、「はるたんが好き。でも蝶子(奥さん)を嫌いになったわけじゃなくて今でもとても大切に思ってる」という気持ちを素直に表現するところが素敵でした。好きな人ができたから「気持ちがさめて捨てる」のではなくて、ちゃんと最後まで大切にして夫の務めを果たしたいという姿勢に好感が持てました。また乙女モードと仕事モードの切り替えの早さは見習いたいと思いましたし、最後の最後で自分の気持ちに気づいたはるたんに対する懐の深い大人の対応には感動しました。ひとりの男性の中に恋する乙女とダンディなオジサマが同居していて、どちらも本物の彼なのだという見せ方がとても魅力的なキャラクターでした。

 

 でも登場人物の中で想われるなら誰が良いかと言ったら、私は武川さん派です。見た目も声もキャラも私の好みど真ん中です。ああいう暑苦しい愛し方って好きです(´∀`*)ウフフ。

 

 作品全体を通して様々な形で表現されていた「相手の一面だけを見て決めつけない、否定しない」という姿勢、そして「一緒にいたい人と一緒にいる」というシンプルな気持ちこそが、この作品の魅力だと感じました。

 

 私たち夫婦は男女の結婚で、日常的にLGBTQを特別意識しているわけでも変な興味があるわけでもありません。しかしながら私が最初にこのドラマに惹かれたのは、私たち夫婦も世間では少数派に属しているという自覚があったからです。このブログに書くのは初めてですが(自己紹介には書いていますが)私と主人は32才年の離れたいわゆる年の差婚夫婦です。私が29才、主人が61才の時に入籍しました。(ギリギリ)20代と(ギリギリ)60代の結婚は大いに(主に主人の)周囲をざわつかせました(笑)。

 

 マロ君の「人を好きになるのに性別も年齢も関係ない」という台詞にもある通り、このドラマの中では年の差恋愛もしっかり少数派に含まれています。登場人物たちがみんな魅力的で感情移入しやすかったというだけでなく、このドラマは私たちにとって他人事ではないストーリーでした。

 

 私は10代の頃からお付き合いする相手は年上が多く、20代になってからはジジ専気味だという自覚はありましたが、主人と出会ったばかりの頃はさすがに「この年の差はナシだなぁ」と思っていました。一番の理由は、両親よりも年上だったからです。父親よりも年上の男性は当時の私の中では恋愛対象外でした。それは私が無意識に自分の中に作った「一線」だったように思います。主人も同様にこの年の差を理由に最初は及び腰でした。

 

 でも少しずつ時間を共有する中でその「一線」へのこだわりを手放し、お互いが「一緒にいたい」という気持ちに任せた結果、私たちは互いに唯一無二と呼べる人生のパートナーを得ました。この5年間は毎日を宝物と呼べる時間でした。

 

 年の差恋愛やLGBTQは映画やドラマとなると相手と相思相愛になることが困難という風に描かれがちですが、好きになった相手と相思相愛になることなんてどんな関係でも難しいことです。男女の恋愛でも友人同士でも、どんなに片方が想ってもダメな時はダメ。確率的には後者の方が成功率が高いかもしれませんが、どんな組合せでも成功率100%はあり得ません。

 

 「この人とずっと一緒にいたい」と思える人と出会えることは幸せなことです。そして相手もそう思ってくれることは奇跡とも呼べる幸運です。ですからそんな相手と巡り合えたなら、相手の性別や年齢など構わずに一緒にいるべきだと思うのです。誰かを好きになってその人と人生を共有するってそういうことなんじゃないかなと、「おっさんずラブ」を観て改めて感じました。

 

 人との向き合い方や人を大切にすることについて改めて考える機会を与えてくれた「おっさんずラブ」に感謝の気持ちを込めて。6年目の結婚生活も毎日を大切に過ごして行きたいと思います。

 

 

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【About Erika】

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:東京

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

趣味:料理、お菓子作り、食器屋巡り

楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行