通訳の新しいカタチ◆コミュニケーション・ファシリテーターのスキルと仕事内容

AI ChatGPT ポケトーク AI音声 FlexClip オンライン 講座 通訳 リテンション 基礎 山下えりか

 

 こんにちは、コミュニケーション・ファシリテーターの山下えりかです。ご訪問いただきありがとうございます。

 

 前回の記事『通訳の技術と経験をフル活用!コミュニケーション・ファシリテーターという生き方』では、コミュニケーション・ファシリテーターの役割についてお話ししました。今回はコミュニケーション・ファシリテーターのスキルと現時点で私がすでに提供または想定している仕事内容についてお話しします。

 

 

✔ 究極のコミュニケーションスキルとしての通訳スキル


 私が通訳者ではなくコミュニケーション・ファシリテーターと名乗ることを決めた理由は前回説明した通り、次の3つです。

 

1.今私がしている仕事が従来の「通訳」の枠を超えているため、「通訳」以外の呼称が欲しかった

 

2.AI時代に新しい仕事を作りたい

 

3.自らの価値の創生

 

 これに加え私は前回の記事で今年の目標についてこう宣言しました。

 

「通訳者が高度なスキルを持つスペシャリストであることを私自ら証明すること」

 

 この目標に向けてまず私が目指すのは、通訳スキルの可視化とパッケージ化です。

 

 「通訳」というスキルは「便利なほんやくコンニャク」というイメージばかりが先行し、その中身に目が向けられることはほとんどありません。そのため「英語ができれば通訳ができる」という誤解が未だ存在し続けています。

 

 しかしながら通訳のスキルはひとつひとつを見てみると、そのすべてが非常に高度なコミュニケーションスキルと言えます。

 

 ここではこれまで「通訳」と一括りにされてきたスキルをひとつひとつ可視化し、コミュニケーション・ファシリテーターのスキルセットとして再構築したいと思います。

 

 

 

✔ コミュニケーション・ファシリテーターのスキル


 通訳のスキルを細分化すると次のようなものがあります。

 

1.傾聴力

 「相手の話を理解すること」だけを目的として話に集中して耳を傾ける力。

 

2.理解力

 相手の話を相手の話すスピードで理解する力。

 

3.記憶力

 相手の話を正確に記憶する力。

 

4.要約力

 相手の話の要点を見極める力。話にまとまりがない人の話を聞く際にも重要。

 

5.語彙力

 相手の話を理解できるだけの語彙力。またその時々で適切な言葉を選び使える語彙力。

 

6.表現力

 自分の話を適切に表現するための力。文章力。

 

7.幅広い知識

 相手の話の理解、また自分の考えをサポートするための様々な知識。

 

8.記憶したことを再現するスキル

 相手に何かを聞き返す時に相手が使った表現を使うのはスムーズなコミュニケーションの基本。

 

9.パラフレーズ(同じ内容を別の表現で伝える)

 ある表現で伝わらなかった場合、別の表現に言い替えることも必要。また時として(話が苦手な人の場合や何らかの理由で話が理解できない人がいる場合)日本語から日本語への通訳が必要なことも。

 

10.翻訳スキル

 日本語を英語へ、英語を日本語へ言語変換するスキル。

 

11.発話力

 相手が聞きやすい声のトーン、テンポ、リズム、発声で話す力。

 

12.非言語情報を読み取る力

 「行間を読む」や「空気を読む」とも言われるスキル。

 

13.あらゆる情報を言語化する力

 通訳者の仕事道具はあくまでも「言葉」。言語化しづらい内容も適切に言語化するスキル。

 

14.俯瞰する力

 その場全体、議論の内容全体を見渡す力。

 

15.母語・外国語の運用能力

 私の場合は日本語と英語の運用能力。「ただ使える」ということではなくどちらもプロの商品として売り物にできる語学スキル。

 

16.マルチタスキング

 これらのタスクすべてを同時進行で実行できるスキル。

 

ここに17.ファシリテーションスキル(コミュニケーションを円滑にするスキル)を加えて、コミュニケーション・ファシリテーターのスキルセットになると考えています。

 

 もちろんコミュニケーション・ファシリテーターは私が今年から名乗り始めたばかりの新しい職業なので、これからまだまだ変化して行くと考えています。

 

 外国語でのコミュニケーションが必要か否かは人によりますが、これらはどれも人が人と関わり対話するために不可欠なスキルです。それはプライベートでも仕事でも同じでしょう。

 

 そして同時にこれらのコミュニケーションスキルに悩む人が非常に多くいることも事実です。生成AIで機械的なコミュニケーションが容易になっている今だからこそ、人と人とが直接言葉を交わすことの重要性は今後益々高まります

 

 コミュニケーション・ファシリテーターはこれからの時代に必要な普遍的なスキルを提供できるスペシャリストであると言えるでしょう。

 

 

✔ コミュニケーション・ファシリテーターの仕事内容


 コミュニケーション・ファシリテーターは「円滑なコミュニケーションを実現するための専門家」です。そのためコミュニケーションに関わることであれば何でも仕事になると言えます。その仕事の幅はこれから広げて行ければと思いますが、今現在実施している、または想定できるのは次のようなものです。

 

  • 通訳

 

  • レッスン・セミナー

現在開講中の個人講座に加え、企業・団体向けのセミナーも実施しています。英語・通訳セミナーにとどまらず、クライアント様のニーズに応じて「伝えるための話し方」や「理解するための聞き方」、「(AI翻訳・通訳にも役立つ)通訳フレンドリーな話し方」等のレクチャーも。

 

  • コミュニケーション・アセスメント

コミュニケーションの問題の分析と改善サポートを実施。

例)会議における話者の話し方の見直しや、議論の進め方の提案、参加者の理解不足の補い方等。

 

  • AI翻訳・通訳サポート

AI通訳を使用する際にそこに同席しAIの誤訳チェックをしたり、意思疎通や理解が滞った際のサポートを提供。またAI翻訳やAI通訳を使いこなすために必要な日本語の使い方のレクチャーも提供します。

 

  • インバウンド対応アドバイザー

主に観光地の飲食店様に対し、メニューの英訳やお店のルールの英語での説明書き、英語でのキャッチコピー制作等、インバウンド需要に対応するためのサポートを提供します。

 

 


 

 

✔ おわりに


 AIの進化により通訳者のキャリアが帰路に立たされているのは紛れもない事実です。しかし通訳者のもつコミュニケーションスキルは普遍的なものであり、これからも社会に必要なスキルです。

 

「通訳」という肩書の下でこれまで見えていなかったスキルに光を当て、それを必要な人に、社会に届けて行くために、コミュニケーション・ファシリテーターとして私も進化を続けて参ります。

 

 

 

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【About Erika】

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:札幌市

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

趣味:料理、お菓子作り、食器屋巡り