通訳のスキル16 その9 - 声に出す

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通訳工場のコビトさん9人目 - 声に出す

基本情報(イラスト化当時のものです)

担当:出来上がった訳を声に出す

性格:社交的

表情:ノリノリ

アイテム:マイク

 

 こんにちは、東京在住英語同時通訳者の山下恵理香です。Skypeでオンライン英語指導オンライン通訳訓練講座も提供しています。 

 

 通訳作業最後のコビトさんは、出来上がった訳を声に出す役。

 

 せっかく良い訳が出来上がっても、彼女が仕事をしてくれないと相手に伝わりません。イメージはバンドの花形ボーカリスト。訳の内容に自信があればあるほど、ノリノリで歌い上げます。

 

 日本人の通訳者が外国語(私の場合は英語)の練習をしているのは、何となく想像がつくと思います。けれどそれと同じくらい、日本語の練習もしています。発音、声の高さ、スピード、リズム等々、どちらの言語でも聞き取りやすさに注意して、地道な練習を重ねています。(練習の方法はまた後日。)

 

 日本語でも英語でも、発声・発音は通訳者の顔です。ここまで苦労して作ってきた訳をより良く見せるも悪くするも、最後に声に出すこのコビトさんにかかっています。せっかく内容が良くても、小さな声でボソボソと話しては印象が悪く、そのせいで中身が伝わらないこともあります。

 

 また通訳者の話し方が自信が無さそうでは、お客様にいらぬ不安を抱かせてしまいます。通訳者は話し手が伝えたいメッセージを預かり届ける重要な役割ですから、しっかりと伝わるように、声を出すときは自信を持ってハキハキと話すことが大切です。

 

 そして当然のことながら、発音のきれいさも重要です。通訳の技術としてはここまでのプロセスの方が重視されがちではあるものの、やはり聞く側、通訳者を雇う側からしてみれば、発音は良いに越したことはありません。そのためにはとにかく練習あるのみです。

 

 とても楽しそうに歌う彼女ですが、彼女がしっかりと活躍できるようになるまでには苦労がありました。

 

 先ほど書いた通り、訓練中に重要視されるのはこの前段階までの通訳技術であって、発音や発声の良さはその次だったためです。元々発音には自信がありそのための練習も楽しかったので積極的にやっていましたが、如何せんそこに必要な技術が未熟すぎて追いつかず、空回りしていました。訓練を重ねるにつれて少しずつその差が埋まってきて、今では他のコビトさんたちに支えられ、また彼女は彼女で他のコビトさんたちを支えつつ、ひとつの流れの中で通訳が成り立つようになりました。

 

 一番楽しそうで人目を引く彼女ではありますが、そこには縁の下の力持ちたちのたゆまぬ努力があるのです。

 

 

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About Erika:

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:東京

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行