通訳のスキル16 その7 - 思い出す

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通訳工場のコビトさん7人目 - 思い出す

基本情報(イラスト化した当時のものです)

担当:記憶した文章を思い出す人

性格:神経質

表情:考え中

アイテム:記憶担当のコビトさんのメモ

 

 こんにちは、東京在住英語同時通訳者の山下恵理香です。Skypeでオンライン英語指導オンライン通訳訓練講座も提供しています。 

 

 7人目は記憶した文章を思い出すコビトさん。

 

 もちろんここまでで内容を忘れたわけではありませんが、単語表現知識とバラバラに考えていたものをもう一度集め直し、文章全体を思い出すのが彼女のお仕事です。

 

 通訳者は様々な理由から、オリジナルの文章を一言一句正確に記憶していることが求められます。それを一旦頭の中に取り込んで、消化して、また元の形に整える。これから自分が訳して話す内容をもう一度ここで整理します。

 

 このコビトさんが「神経質」で表情が硬いのは、当時私がこの作業を苦手としていたからに他なりません。通訳訓練は記憶力強化から始まると書きましたが、最初のうちは3文聞けば最初か最後を覚えられないという有様でした。ここがうまくいかないと、バラバラになった言葉だけ、または表現だけ、もしくは知識だけが、それぞれ破片として頭の中に散らかってしまい、収拾がつかなくなります。つまり最悪の場合、訳せなくなるのです。メモ、語彙、表現、知識、そして自分の記憶力のすべてを総動員して、全力で思い出します。

 

 今はこの頃ほどの苦手意識はなくなりましたが、やはり難しい作業であることは確かです。ここで躓かないために必要なのはやはり、知識と理解をベースにした流れとつながりのある記憶です。彼女の前に出てくるコビトさん達がどれだけ連携できているかが、彼女のパフォーマンスに大きく影響するのです。

 

 

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About Erika:

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:東京

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行