小6で英検5級に落ちた同時通訳者です。

 こんにちは。小6で英検5級に落ちた、英語同時通訳者の山下恵理香です。Skypeでオンライン英語指導オンライン通訳訓練講座も提供しています。 

 

 先週末、【私が通訳者になるまで1】英検5級不合格からの記事が多く読まれました。明らかにこの記事のアクセス数だけピンポイントで伸びたのでどうしたことかと思ったら、金曜日に英検の合格発表があったようですね。ちなみに私は英検は受けたのは準2級、取得は3級までです。

 

 その辺りも含めて、今回は英検受験について思うところを書こうと思います。

 

 

 まずは私の英検受験歴について。

 

 私が中学生の頃は学校での英検の一斉受験があったので、基本的には1年生の3学期に5級、2年生の3学期に4級、3級は受験勉強との兼ね合いで3年生の夏または秋に受験するのが一般的でした。

 

 私はと言うと、小6で英語塾の卒業記念に5級を受けて不合格だった後、中学に入ってからは上記のスケジュール通りに受験し、3年生の夏に3級を取得。調子に乗ってその年の秋に準2級を受けるも一次試験で不合格となり、それが最後の英検受験でした。

 

 その後英検を受けなかった理由は、大学進学ではTOEFL、帰国後はTOEIC重視だったので、英検の必要性を感じなかったためです。

 

 英検の各級の目安はそれぞれ、5級が中1、4級が中2、3級が中3、準2級が高校前半修了とされています。それを考えると上記の受験スケジュールは3級が少し早いくらいで、理に適っていると言えます。小6で5級、中3で準2級にぞれぞれ不合格だった私から言わせて貰えば、その結果は実力不足でも英語に向き不向きの問題でもなく、学校での勉強が追い付いていないのに受かるはずがなかった、それだけです。

 

 思えばどちらを受けた時も、似たような感覚でした。「あれー、わかんないぞ。知らない単語ばっかり。まあ4分の1の確率にかけるか。」と。自他ともに認めるくじ運の無い私が、そんな賭けで合格するはずもありません。

 

 英検5級不合格からの記事にも書いた通り、私が小学校の頃に通った英語塾ではゲームとテキスト中心の授業で、中学の授業のように文法を体系立てて教えると言った類のものではありませんでした。準2級までしか知らない身ではありますが、少なくとも私が受験した級は全て、目安となる範囲の学校での授業を理解していれば問題なく合格できる内容です。だって英検は日本の英語検定試験で、日本の英語履修状況に沿って作られているのですから。

 

 私は小、中、高と公立学校に通ったため、私立の、特に中学の受験事情は分かりません。中学受験に有利だからと小学校のうちから英検の上級を目指す場合もあると聞いたことはありますが、身近にあった話ではないのでそれについては何も言えません。ただそういう特殊な事情が無い限り、学校で対象範囲を学習する前に英検を受験することにあまり意味があるとは思えません。

 

 しっかりと学校の授業を受けて必要な勉強をして、それに見合った級を取得する。結果を見て自分の理解度と苦手な部分を把握する。自分の実力の裏付けとして資格を取る。英検本来の意義とはこういうものだと思います。

 

 検索エンジンで英検5級不合格からの記事に辿り着いたキーワードは恐らく、「英検5級 不合格」のような感じだったのではないかと推測します。そしてその検索主はきっと受験した本人ではなく、親御さんですよね。だとするとこの記事も今後同じ検索に引っかかる可能性があるので、できるだけ多くの人の目に触れることを祈りここに書いておきます。

 

 まだきちんと文法の勉強をしたことのない小学生が5級に落ちたからと言って、それが何だと言うのでしょう。私が5級に落ちた時、私の両親はほぼノーリアクションでした。「そう、残念だったね。でも落ち込んでないでしょ?」とだけ言われた記憶があります。勉強に関してはかなりの放任主義でしたし、英語塾は遊び感覚だったのを知っていましたし、私と同じ見解だったからだと思います。「英語の授業、学校でやるのこれからだしね」と。

 

 しかし例えばあの時、「3年も英語塾に行ったのに何でダメだったの?」なんて言われようものなら、自信を失くして英語を嫌いになっていたかもしれません。

 

 私は履修前の範囲の英検受験を全て否定するつもりはありません。ただし5級は特別です。5級に不合格ということは、中学入学前、義務教育で英語の勉強を始める前だと推測できるからです。するとその時の状況次第では中学校で英語のスタートラインに立った時、既に英語が嫌いになってしまっている可能性を否定できないからです。

 

 これは非常にもったいないです。私は中学で英語の授業が始まってから英語に目覚め、今通訳者として仕事をしているのですから。

 

 ですから小学生に英検5級を受験させるのなら、気楽にやらせてあげてください。そしてもし不合格だったとしても、どうか怒ったり残念がったりしないであげてください。始まる前からやる気をなくさせるようなことだけは、どうかしないでください。中1の終わりに受ければきっと結果は違います。

 

 ただし中2で5級を受けて不合格だったら、少し気合を入れて勉強する必要があると思います。その時は上手に喝を入れてあげてください。

 

 大学や社会に出てからは、一般的に英検よりもTOEICが重視されるようになります。だから英検は意味が無いというのではなく、学校の勉強の積み重ねが英検に、更にその積み重ねがその先の「使える英語」に、そしてTOEICのハイスコアへとつながって行きます。

 

 とは言え資格やスコアはあくまでも実力の目安です。持っているからと言ってその実力を100%保証はしません。大切なのは実力を伸ばすことです。そして実力を伸ばすのに必要なのは、まず嫌いにならないこと。そしてできることなら、好きでいることです。

 

 これが、「好き」だけで突っ走ってきた私の信条です。

 

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【About Erika】

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:東京

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

趣味:料理、お菓子作り、食器屋巡り

楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行