留学のベストタイミング、高校留学のすすめ

 こんにちは、東京在住英語同時通訳者の山下恵理香です。Skypeでオンライン英語指導オンライン通訳訓練講座も提供しています。 

 

 今回は私が留学をするのにベストタイミングだと思う、高校留学についてお話しします。

 

 これまで「私が通訳者になるまでシリーズ」にも書いてきた通り、私は高校で1年間、大学で2年間のアメリカ留学を経験しました。どちらもとても貴重な経験でしたが、どちらか一方しかできなかったならどちらを取るべきだったかと考えると、私は迷わず「高校留学」と答えます。

 

 高校で留学をする場合、最も多いタイミングは2年生です。アメリカをはじめ9月から新学期が始まる国への留学が多いため、夏の出発になることが多いです。出発が夏だとすると、1年生では4月に入学してから時間が無く、3年生では受験勉強が本格化する時期なので、必然的に2年生の夏が最適となります。

 

 高校留学の一番のメリットは何と言ってもその年齢です。

 

 高校生ということは高校受験を経ているため、中学英語の基礎ができています。それに加え高校で習うより高度な構文を学習していますから、それらの文法知識が新鮮な状態で留学することで、留学期間中の英語力の大幅な伸びを期待することができます。もちろん、中学高校ともに習った文法をしっかりと身に付けていることが前提です。

 

 次に、高校生という年齢の子供達の日本国内での環境です。義務教育の中学生ほど子供ではなく、大学生ほど大人でない高校生。そしてまだ一度も親元を離れたことがない子がほとんどですから、保護者の管理の下で生活することにまだ抵抗の少ない年頃です。高校留学はほとんどの場合がホームステイです。留学期間中はホストファミリーの管理の下で暮らすことになります。そしてホストファミリーの多くは、他人の、それも外国人の子供を預かる身ですから、過保護になるケースがよく見られます。そんな環境にもそれほど抵抗なく順応できるというのも、高校生という年齢の大きなメリットです。大学生になって保護者の存在を窮屈に感じるようになってからでは難しくなる部分です。

 

 そして留学先でのホストファミリーとの生活。ホームステイの最大のメリットはやはり、表面的な付き合いでは知ることのできない現地の人たちの家庭生活を見て実際に経験できること、その人たちの価値観を共有できること、そしてその家族の一員として暮らすことで、現地の人たちの細かい習慣まで身に付けることができることです。これまでもホストマザーの話を何度か書いて来ましたが、家族以外の人には決して明かさないような本音を聞き、その価値観に触れられたことは、やはりホームステイだったからこその経験でした。高校留学の1年間で見聞きしたこと、そして毎日の生活の中で学んだことは、今でも様々な場面で私を助けてくれています。大学生になってからでもホストファミリー制度を使うことはできなくはありませんが、先述の通り保護者の管理下での生活が窮屈に感じるようになる年頃であることもあり、やはりホームステイは高校生が向いていると思います。

 

 最後に挙げるメリットは、留学プログラムを提供している団体側の配慮です。高校留学では、できるだけ日本人が少ない学校を留学団体側が選定してくれます。同じプログラムの留学生が同じ学校に行くことも稀にありますが、できるだけそうならないように配慮してくれます。

 

 私の通ったテキサスの高校でも、親の仕事の都合で現地で生活している日本人は数人いましたが、日本人留学生は私一人でした。とても大きな学校だったので、日本人の生徒がいても会う機会は週に2~3回、ランチ時間の30分程度でした。英語漬けの生活を送るにあたり、日本語に触れる機会が少ないのはとても大きなメリットです。そしてわざわざ自分で日本人の少ない環境を選ばなくても留学団体が用意してくれるのはありがたいですし、大学よりも高校の方がこの環境は作りやすいのだと思います。

 

 こちらも大学で留学をする際に日本人が少ない環境を選ぶこともできますし、いても日本人と付き合わないという選択肢もありますが、海外での生活の中ではどうしても郷愁にかられる時がありますし、今は世界中どこでも無料通信アプリで繋がれますから、自制するのはとても難しいです。

 

 強調しておきたいメリットは以上です。え?高校留学のメリットって、早いうちに留学することで発音が良くなるとか耳が良くなるとか英語ができるようになるとか、そういうことじゃないの?って?それは本人の努力次第です。

 

 確かにそんな意味でも高校留学はとても良い環境を与えてくれますが、英語力だけなら国内でも努力をすれば十分身に付けられますし、大人になってから「必要だから」で始めたって良いというのが私の持論です。努力の伴わない「留学=英語ができるようになる」「若さ=語学力が伸びる」は、個人的にはただの迷信だと思っています。

 

 最後に高校留学のデメリットを書いておきます。

 

 これは個人的にはあまりデメリットとは思っていないのですが、高校留学をすると学校によっては留年をしなければならないという点です。私の高校は留学中の単位を認定しない方針の学校だったため、留学後は1つ下の学年に入り、2年生からやり直しました。帰国すると元の同級生たちは既に受験モードで遊びに誘える様子はなく、だからと言って新しい学年にはすぐに馴染めず、どっちつかずで寂しい時期がありました。元の同級生たちの卒業式に在校生として出て、あまりに事務的で泣く人が少ないと言われる母校の卒業式で寂しさのあまりに泣き崩れました。(自分の卒業式は泣かなかった・笑)

 

 この寂しさをデメリットと捉えるなら、デメリットだったかもしれません。辛い時期は確かにありました。それでも振り返ってみると、新しい友達ができたのは嬉しかったですし、2つの学年に同級生がいるというのはお得感があります(笑)そして何よりも高校留学の大きな、本当に大きなメリットを考えると、こんなデメリットはデメリットでも何でもありません。その後の人生をどれほど豊かにしてくれるかを思えば、高校生には大きく見える1年間のタイムラグや、ほんの数か月間の寂しさなどは、未来への先行投資です。

 

 とまあ高校卒業後十数年経った今だからこんな風に言えますが、心に寂しさの嵐が吹き荒れていたあの当時、母にとんでもなく心配をかけていたことはよく覚えていますし、毎日遅くまで話を聞いてくれたことにはとても感謝しています。

 

 以上、私の経験に基づく、高校留学のすすめでした。

 

 

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【About Erika】

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:東京

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

趣味:料理、お菓子作り、食器屋巡り

楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行